私たちしか出来ない。
独自のスタイル。
私たちしか出来ない。
独自のスタイル。
地方公共団体様が、長期間運用されていた基幹システムの入れ替えを検討されていまして、実際に一新するなら何年後に稼働できそうか、どういうプロセスを踏んだらいいかなど、具体的な刷新をスタートさせる前のグランドデザインを策定するのが私たちの仕事でした。実際にシステムを作るのは大手のベンダーさんなので、その前段階の準備といったところです。
どの業界も人材不足は共通の課題ですが、地方公共団体も例外ではありません。2030年代には国内の3人に1人が65歳以上になると予測されており、このままでは行政サービスの維持が非常に困難となるため、デジタルを活用した抜本的な業務の見直しが必要な状況でした。そのため、縦割りの業務・システムの統合やアナログ業務の抽出・デジタル化等で課題の解決を図るためのグランドデザインを策定。二手間、三手間掛かっていた手作業を自動化することで、例えば10分掛かっていた業務がゼロになる。作業が減った分、職員の皆さんは未来に向けた別の仕事ができるようになります、ということを目に見える形で示していきました。実際に実現するのは三年くらい先になるので、将来的な全体像を示すプロセスはとても大切なんです。
職員様にとってはたとえ業務が改善されるとはいえ、慣れた業務が変わることへの抵抗感があり、これを払拭する必要があります。ですから最初の段階で職員様向けの説明会を実施し「皆さんの業務が楽になり、新しいことにチャレンジできる余裕を作っていきます」というゴールへの意識醸成を図ることにしました。実際に何日か駐在して職員の皆さんの仕事を見させていただき、直接ヒアリングも重ねました。話し合いながら一緒に問題を抽出していくうちに、初めは抵抗感を示していらした職員の方もご理解いただき、信頼関係を築くことができました。またサインポストの方針でもある「お客さまの一員として」という姿勢は最も大切にしていることの一つです。信頼していただくためには、その会社を社員と同じ、もしくはそれ以上に知っておく必要があります。そのため説明会やヒアリング前の下準備は徹底して行います。「自分の会社を深く理解してくれている」と相手に伝われば、自然と信頼関係が生まれるのです。
将来的には、公共機関の共通課題でもある人口減少などの社会課題に対して、サービスの確立と展開ができたらと考えています。と言いますのも、プロジェクトを進める中でお客さまとの信頼関係が深まってくると、お客さまが業務に関する「ぼやき」つまりは「本音の困りごと」をお話ししてくださるようになるんです。そういった何気ない「ぼやき」は、皆様からいただく感謝の声以上に貴重と言えます。そういった貴重な声を収集分析して、新しいサービスとして確立できたら、多くのお客さまにとって未来の助けとなるのではないかと構想を膨らませております。